2001年2月4日日曜日

国際釣り博 featuring:MC・藤亜以子


「国際釣り博」がフィッシングショーと言う名称で
確か、晴海で行われていた頃私はバスフィッシングにはまり込んだ。

その当時はバスフィッシングを盛り立てて行こう!
と言う気運が高く
アメリカからBASSのTopProも多数来日し、レクチャー等も行っていた
当然日本のTopPro達も各メーカーのブースで熱いレクチャーを行っていた。

今年
本当に久しぶりに、釣り博に行ってみて思ったことがある。
まずそれは、
日本のTopProは、未だに世代交代が無いんだなぁ と言う事だ

12年前TopProだった方々は、今もTopProのままなのだ
それが、まったく「駄目だ」と言う事ではないのだけど
なんだか、不思議な気持ちもある
そして
その方々の現在の姿と昔の姿を重ね合わせて
国際釣り博の会場を徘徊してみた訳だ。

会場に到着したのが14時過ぎだったため
下野さん、村田さんの姿を見る事が出来なくて、少々残念だったが、
今回、私が一番興味を持っていたのは
田辺哲男Proなのだ

田辺プロは昨年、
名実共に世界で通用するバスアングラーで在る事を私達に示してくれた
バスフィッシングと言うカテゴリーの中で
世界最高峰であるBASSトーナメントで結果を残してくれた
それは本当に素晴らしい事で
野球に例えれば
メジャーリーグの一線級の選手で在る事と同じ事だ
「有言実行」
それを成し得る、数少ない本物のアングラーだと言える。
その田辺プロが、日本に戻ってきた
個人的な思いとしては、USAトーナメントで更に戦って欲しかった、、
と言うのが本音だ
しかし、様々な理由があったのであろうけれど
田辺プロは、日本に戻って来たのだ。
その発言と行動は、非常に興味深い。

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田辺プロのレクチャーは14:30-15:30
ほぼ1時間、本当に熱っぽく、休む間もなくDUELのブースで語り続けられた


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話の内容を要約すると
ほぼこう言う事だと思う
曰く
「日本にゲームフィッシングの概念を定着させたい
その為に私は、使命感を持って行動する」
話の核はこの事だ
DUEL製品の説明はそっちのけ(笑)だった
しかし、製品の話よりも もっと根源的で大事な話をしたと思う。
それは、個人個人のゲームフィッシングへの
意識の持ち方の確認と、深慮の提示だ。
田辺プロは語る
「ヘラをやろうと思って、始めたんだよ
魚を釣って食べると言う事が目的ではなく
純粋にゲームフィッシングとして
バスフィッシングより、遥か以前から楽しまれている
ヘラ釣りを、やってみたいと思ったんだよ」
「ヘラ釣りは、楽しいから 今も尚、皆やっているわけだよね
そして、うまく回っているんだよね」

田辺プロは、日本の風土に馴染み
脈々と続いている「ヘラ釣り」から
何かの答え、方法論を見つけ出そうとしているように思う
面白い事には、訳がある。
と言う事を体感しようとしているのだろう。

話は、ゲームフィッシュのバックリミットにも及ぶ
事例として、アメリカの釣り場の事情をあげていく
確かに、
私も思っていた事なのだけど
特には、海の釣りだ、、
「食いきれないほどの魚をKeepする事」への疑問だ。
アメリカでは、魚種別のバックリミットを定めている。
釣り資源を守るためだ
そして、これは最近知った事だったのだけど
「ゲームフィッシュと認定されている魚の、職業漁師による漁が禁止されている」
と言う、衝撃の事実だ。
これは、今の日本では、考えられないほど徹底した考えだ。
バスブームの時
「経済効果、経済効果」と呪文のように、それを盾に
薄っぺらい論理を掲げてブームを正当化しようとしていた風潮とは
まったく次元が違う。
ゲームフィッシングへの造詣と、文化意識の隔たり

田辺プロが目指し
10年、20年かけて、それでも出来るか、出来ないか、、
壮大な、多分自らの生涯をかけるであろう思いの一部が見えた気がした
BASSのレギュレーションへの不安とか、
スポンサードの問題とか
そう言う問題以外に
大きなテーマを持って、日本に戻って来たのだと、少し理解出来たと思う。

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そのDUELのブースでricaさん、専務さんと合流した
higaさんとはMegabassのブースで会ったみたいだ
ひとまず私達は、
一息つきに(タバコだね 喫煙所方面にあるMegabassのブースに向かう

Megabassのブースは、他のブースよりも活気があったような気がする
未だにプレミアム性を保っている唯一のメーカーらしいと言えば、それまでだけど
売上の落ち込んで来た釣り具業界の土俵際で
ふんばっていけているのは、やはり、
「伊東氏の強い思い」があるからだろう
その真剣さがMegabassの核なのだと思う。
と、言う事で
非常に入手困難なMegabassのCatalogueを入手する


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普段は\1500(おぉ~、、、 で売っているらしいが、(店頭で見た事無い(^-^;)
釣り博特別価格\500
[GATE A WAY]
とタイトリングされたCatalogueは、もう、Catalogueと言うよりは
「本」レベルの内容だ
Catalogueですら、熱を持っているような気がする。
このテンションと熱さが
Megabassの全てだろう。
読んでいると高揚してくるので、眠る前には読まないほうがいい
Catalogueの枠を超えたCatalogueだ。

higaさんと合流
ひとまずタバコタイムだ

higaさんは午前中から来ていたとの事だ
Megabassブースで伊東氏のサインをしっかり貰ったらしい
そのhigaさんがわざわざ会場まで握り締めてきた物がある。
それは、、、
DAIWAのTD-Zだ
わざわざリールを持って来たのには訳がある
higaさんは並木Proの大ファンなのだ
しかし、、、並木Proに会いそびれたらしく
後ろ姿に哀愁がただよう、、

私は、ひょいと単独行動をする習性がある
ある意味、協調性が希薄(笑
ただ、今回はこの習性の為に
higaさんのTD-Z会場持参行動にちゃんとオチがついた

ふらふらとDAIWAのブースに行って見た
ステージでは私の好きな宮本Proがレクチャーをしている
何気に、DAIWAブースの裏手に回ってみた
そこに、並木Proがいた
higaさんに電話をかけて呼び寄せた

念願のTD-Zに並木サイン♪タイムだ


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緊張の面持ちで 並木Proのサインを見守るhigaさん

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真剣にサインを書く並木Pro

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何かを語りかけてるHigaさん

無事に終わり記念撮影

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higaさん、断っての希望により higaさんには目隠し
並木Proの目線が外れているのは
ricaさんと同時に記念撮影をしたため(ricaさんの写真はきっとカメラ目線
何故かhigaさんは私の方のカメラ目線

その後、小躍りするhigaさんヘ(^^ヘ) (ノ^^)ノ


そしてまた私は放浪の旅に、、


徘徊して、思った事があるのだけど
人気のあるブースと、それほどでもないブースの差がハッキリと出ていたなぁ、、
終了間際でも特に賑わっていたのは
Megabass
ラッキークラフト
DAIWA
以上3社だ

エバーグリーンは、主だったProが総出演のわりに、寂しい感じがしたように思う
シマノは製品を熱心に見ているお客さんが残っていたが、
誰か目玉の人間が残っていたわけではない

そう言った中でも、比較的人が残っていたのは
EDGEのアングラーズ・リパブリックかも知れない
根強さを感じた

さて、そんな訳で2001年の釣り博も終了した訳だが
なんとなく、今年の釣り業界の様子が分かるような気がする
それは
「個性があり、強い理念があるメーカーは
ちゃんと残るであろう」と言う事だ
人々の金銭感覚が正常になって来ている事を
(良いものには金を出す、と言う 当たり前の事だ
そう言った事が よりハッキリとする年だと思うのだ。
それは、メディアに露出し 中身の薄い行動及び言動を取るProの存在にも言える。
本気とか本心と言う形の無いモノ
スポンサードされた物を売っていく姿勢
様々な事の本質を問われる
そんな年だと思うのだ。

とまあ、なんだかとっても固いリポートになってしまった罪滅ぼしに(^-^;)
[釣り博の華]
の方に最後は登場してもらおうと思う。

私はもう、見た目はともかく、、、
実年齢ではおじさんヘ(^^ヘ) (ノ^^)ノに足を突っ込んでいるので
ちゃらちゃらした露出の多いイベントコンパニオンには
何の興味も無い(笑)
なので
そこはかとない存在感と知性と美貌じゃないと
心を打たれないのだ( ̄ー+ ̄)

そこで
DUELのブースで田辺ProのMCをしていた
「藤亜以子」さんに登場してもらい
このレポートを意義のあるw 今年最初の長文レポートとして締めくくりたい

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黒鱒の館に
写真掲載を快諾して下さった
「藤亜以子」さんに感謝致します。


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GO FOR IT !

追伸
今後も釣行レポート以外に 何かイベントがあったらレポートしようと思っています。

2001/02/04
「黒鱒の館」管理人