2000年7月13日木曜日

多摩川丸子橋 黒鱒の館OLM

日時:00/07/13-14 木-金 場所:"丸子橋"
気温:25-30℃ 表面水温:25-℃ 私の釣った魚:シーバス×
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同行者:しんし君、ricaさん、専務さん/真夜中の合流:ごうさん
合計4本

第一回オールナイトDe丸子橋


こう思っていたのだ
「いつも、23時くらいには納竿して帰ってしまうけど、、、
もしや、、、その後にパラダイス?状態になるのでは?」
これは釣り師の性かも知れない
ボートの終了時間で攻め切れなかった(と思ってしまう)夕暮れの中の大沢ワンド。。とか
もしかすると 未体験の時間の中には
かつて無いような事態が潜んでいるのでは?ないか??
と思ってしまうのだ
まったく魚っ気の無かったような場所に、人がいなくなると、、、
まるでアメリカのアニメ映画のように
「ふぅ~ もう大丈夫みたいだぜ みんな出てこいよ~」
なんて魚がぞろぞろ姿を現すのだ(笑)
なんて思う事も無い訳じゃない(笑)
しかし現実を身を持って知ってしまうと
やはり魚が居着くべき条件を持つところは同じなのだ
それは各魚にとって「餌」を獲り易い場所であったり安全な場所であったりするわけだ

丸子橋に着いたのは13日の20時 すでにしんし君は釣りを始めている
なんとなく薄暗い中 私も水門の横に入る

水門の左隣に陸地が出来ている

辺りを見回してみると。中州の位置が全然変わっている
先週の台風の影響なのだろうか
釣りはひとまずしないで堰のところまで行ってみる
水門が全開だ
ゴウゴウと音を立て水が流れ落ち
堰の下の流れは通常の2倍?いや、3倍くらいの速さ
比較的干潮の時間に近い事もあって 渦巻き入組み複雑に流れは速い
そして中洲
位置がまったく変わっている
ふ~む、、、、
常連さんの姿も今日は無い
満潮時になればこの流れも緩和されるだろうから その時かな?
などと思い水門の辺りに戻るが 地形が読めないし流れ方も速めだし
色々考えながらルアーを投げる
ちょっと思い立った事があって
さらにその下流のヘラ師の集い場所(勝手に命名(笑))に入る
探していた流れがそこにあった 内心ほくそえむ
そこに入ってすぐ ricaさんと専務さんが登場する
ひとまず合流してしんし君の所に戻る
「地形が凄く変わってしまったんですよ~」などと話し
しんし君の釣りを見ていると、、
釣れた 31センチのシーバス

pic_000713marukobashi1

水門右手側でずっとやっていたのだけど
結構あたりがあったらしい
ただし そのあたりを「ずっと雷魚だと思っていて合わせなかったんですよ(笑)」との事
しんし君は以前そこに溜まっていた雷魚の群れにルアーを襲われ(笑)
ルアーを食われている(笑)
先入観
しかし今回はどうやら「あたり」のほとんどはシーバスだった可能性が高い
先入観
それに捕らわれていなかったら もしや結構な数のシーバスを上げていたのでは?
と思うのだ
私はヘラ師集いの場所に戻る
水面を見てみると 魚の気配が濃厚
数投してみると
フックアップしなかったものの着水と同時にルアーにアタックしてくる!
ricaさんをそこに呼んで ポイントをシェアする
私は「のらね~」などと騒ぎながらルアーを投げる
その数投後 30cm小振りのシーバスをかける
ricaさんの紀香の最新デジカメでばっちり撮影

pic_000713marukobashi2 

その後ちょっといいヤツをばらす

時合
バスだけをやっていた頃にはあまり意識しなかった
でも思い返してみると バスだって釣れる時は比較的固まって釣れる
バスにも時合があるのだ 多分
反応が薄くなったのでricaさんとポイントをチェンジする
ricaさんはレッドヘッドの50cmダイバーを使っている
多分 ルアーのサイズが大きい
丸子橋に通うようになってから
ここで有効なルアーのサイズもおぼろげながら分かってきた
微妙なボリュームの違いで 食う食わないが顕著に出る
単純に今そこで捕食されているベイトのサイズによると思う
秋になれば大き目のルアーに食ってくると思う
マッチザベイト
基本的な事なのだが改めて思う
やはりその時期その場所で有効なサイズってあると思う
無視する事は出来ないのだ
それはバスフィッシングも同じ
その時期に存在しえないサイズのルアーを投げても
食いは悪いだろう
確かにリアクションバイトを獲る方法もある
しかしリアクションで食ってくるバスの方が圧倒的に少ないと思う
マッチザベイト
これもシーバスをやるようになってから 改めて思った事なのだ
さて、、あたりもぱったり無くなった
水の流れも変わった 微妙だけど風の向きも変わった
時合を過ぎた
堰の方に何となく向かう
流れはゴウゴウとまるで川の上流部の流れのようだ
昔 渓流の釣りをちょっとやっていた事を思い出す
実はデイバックの中にレジャーシート仕込んでいるのだ
ばさばさと取り出し川原のコンクリートに敷いて寝っころがる
堰からの水音 車のクラクション 都会の生活音
ricaさん、専務さんは堰のあたりで竿を振る
ちょっと眠った
23時を過ぎてあれほど煩瑣に通っていた東横線の電車も随分本数が減る
試しに白いワームをジグヘッドリグで投げてみる
釣れる気がしない。それは時合いという事もあるが
多分にメンタル的な事が大きいと思う
以前はワームの釣りをメインにしていたけど いつかしらワームから離れてしまった
面白さは今でも分かるし 有効性も分かる
けれどなんだろう。。餌釣り的な感じを今更ながら受けてしまうのだ
多分に現在のワームの使い方からのイメージだと思うのだが
今の気分にはマッチしないのだ
またワームの釣りが面白いと思うかも知れないけれどね
時間はゆっくりと過ぎていく
しんし君はマイペースで竿を振りつづける
ricaさんも専務さんもあれこれやっている
私はぽよぽよとやっている
釣れるなら多分3時-4時なのでは?と推測する
その頃満潮なのだ
はたしてその3時「印旛沼太郎さんですか?」と声をかけてくる人
「どうも始めまして ごうです」
日付が変わった満潮の頃現れるかも知れないです
と掲示板で連絡を取っていたごうさん登場なのである

上手い釣り人はすぐに分かる
実は 竿をふったりしなくても その物腰で分かってしまうのだ
それはその使っている道具の状態であったり身のこなしであったり
姿勢であったりするのだけど
私の第一印象
ごうさんは「釣る人」だったのだ
こうしてWEB上で知り合った人と現実に会ったりするのも不思議な感じがして面白い
そう言えばricaさんと初めてオフラインで会った時も とっても不思議な感じがした
WEBは確かに仮想現実的な要素を強く持つと思うのだけど
実にその人格は的確に現れる
お調子者はお調子者だし
見え張りは見え張りだ
心遣いのある人は心遣いのある人だし
賢い人は賢い
思うに内面を写す鏡のようなものでもあるのだろうWEBは
と言うより「文章表現は」と言った方が良いだろうか?
ごうさんとricaさん、専務さん 一通り挨拶が終わり
ごうさんは釣りの準備を始める 結んだルアーはサラナレッドヘッド
堰に向かい投げ始める
と まもなく30cmくらいのシーバスを釣り上げる
お~ 釣るな~、と思っていると
その後2本目47㎝
すごいな~ と思い私もサラナに結び変えて(笑)投げ始める
でも人の釣りをみるのも面白くて好きなので
ごうさんの横で話をしながら釣りを見ている
「あ。。きました」
穂先を絞り込み上がって来たのは45cmの綺麗なシーバス
「たまっているのかも知れないです」
ごうさんは静かに語る
試しに堰の先端からルアーを投げてみるが 私のサラナには反応がない
私のはワンサイズ大きいのだ
ここでも思う「マッチザベイト」の有効性
微妙な違いが大きな違いを生むのだ
そして 今使っているルアーに対しての信頼度というメンタルな部分
私の失策はルアーを結び変えた時点から始まっているのだ
自分の信用するルアーで自信を持って投げきる
そういう大事な部分を自分で放棄してしまっていたのだ
ルアーの釣りは面白い
やっている行為は釣りなんだけれど
時として釣り以外のもっと広い意味での方法論を気付かせてくれる
日寄っても駄目なのだ
コンフィデンス
その上で方法論を成り立たせなくては無意味なのだ
思えばごうさんの方法論は理にかなっている
満潮で堰からの流れがそれまでとは変わり多少鈍る
開け放たれた水門からはベイトが流れ出す
速い流れの中ではいかなシーバスでも捕食は安易ではない
シーバス自身の泳力と捕食能力
ベイトの流される状態
そういった状態/状況
それを読む事が大事なのだ
時合いは過ぎてしまったのか 誰の竿もたわまない
ごうさんは自作のポッパーを投げ始める
堰の先端でricaさんがスゴイミノ-を投げる
しんし君は水門に戻る
ごうさんと色々話す
4時にもなるとだいぶ明るい
人が増えてくる
「中洲の状態が一番気になるな~」と言う話しをしていた
川である以上 流れは最重要ポイントだと思うのだ
※まあ 川じゃなくても 流れは重要なんだけど
<例えばリザーバーは元々は川だったりするし
4時をすぎた頃 ごうさんは納竿「それではまた」と帰っていく
我々は散らばりそれぞれ思い思いの場所で竿を振る
すっかり明るくなった
水質をみる
結構透明度が高い
アユもいる
多摩川ってずいぶん綺麗になったと改めて思う
またレジャーシートを出して(笑)寝っころがる
ものすごく気持ちがいい
太陽が美味そうだ
オレンジ色
今日も暑いんだろうな。。
そして6時をすぎた頃私たちは解散
丸子橋Deオールナイト
一晩やってみて初めて分かった事もある


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